以上、浅学を省みず観念的実証主義者、吉益東洞の亡霊が、日本漢方の進歩発展を現在に到るまで阻止し続けている現象を中心に考察し、日本漢方の閉塞的状態からも脱却方法として、中医学への吸収合併論、「中医漢方薬学」を提唱した。
浅学菲才の上、日々の仕事に追われながら身のほど知らぬ論考を試みたために、思い違いや考察不足も多々あるかと思われる。今後もなお考察を深めつつ、これに続く続編的な愚見を発表させて頂きたいと考えている。それ故、ぜひとも忌憚のない御批判と御指導をお願いする次第である。
なお、この拙稿の前編的なものとして、「中医学と漢方医学」と題した拙文が『和漢薬』誌(ウチダ和漢薬発行)一九八九年一月号に掲載されている。このことは拙稿中にも書いた通りであるが、ぜひ、御併読願いたい。
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